古民家屋根新設

因島の旅館、ついに工事が始まる。

離れの南側の瓦屋根の劣化が激しかったので、入り母屋の南側だけ瓦を撤去し、

新たに屋根を拭いた。屋根は、鋼板とポリカを交互に入れた。

棟をまたいで、既存の瓦屋根と、新設の鋼板ポリカ屋根が隣接する。

土壁は一部崩れ落ちていたので、

竹小舞を補修し、土を新たに乗せる。

古いものはそれだけだと古いものでしかないのだが、

新しい部材が加わると急に存在感を放ちだすから不思議なものである。

それが空間に重みをもたらす。

ここまでして古いものを継承して使っていく意味を改めて認識できた。

台風が来る前に急ピッチで終わらせた屋根だったが、気づいたら台風の進路がそれ、すっかり晴れた天気に。

 

防水 配管工事

相原の家は建具もすべて無事ついて、防水紙→通気胴縁→外壁の工事にはいっていきます。

建具の工事が終わったらすぐ防水紙を貼れれば良かったのですが、台風にみまわれて、建具と壁の隙間から雨が入り込んでしまって、合板が一部濡れてしまった。強度的には問題ないですが、露しにする予定の箇所にシミができてしまい、アク抜きを掛けて処理することになった。不測の事態ですが、注意したい。

防水紙も張り終わったので、雨仕舞はひとまず完了。

同時になかでは配管工事。露し天井が多く、配管ルートに苦労しましたが、無事どこかに収めることができそう。

 

相原PJ上棟

相原の家が着々とできてきています。

基礎だけで上モノがない状態が2週間ほど続きましたが、

建て方が始まればみるみるうちに柱や梁が組まれていき、一日で上棟しました。

今回の建物は直角が少なくて、プレカットもだいぶ苦労されたようです。

屋根が片流れな分、道路からボリュームが大きく見えます。

今回の屋根は直射日光を浴びる角度ですので、断熱材+通気層の鋼板葺きとしました。

内部からのハイサイドライトの様子が早くも想像できます。

形状が複雑ないくつかの建具は建て方を待って現場採寸です。このハイサイドライトもそのひとつ。

北京カフェ事情

5日に北京到着。気温は40度(!)三里屯に直行しカフェの現場を確認。もう出来ていて営業も始まっていたので、光源が丸見えだったりして直さないとまずいところだけ直し、施工精度のところは施主と反省点をまとめ、次回に活かすということとした。

翌日、クライアントと北京のカフェ事情をリサーチした。視覚のインパクトを狙う店づくりは減り、素材の使い方やディテール、細かいこだわりを見せることで高級感やブランドイメージを演出する段階にきている印象がした。行列が特にできていたのが、一つは三里屯の喜茶。スターバックスのティストの店内に、お茶を見せる仕掛けを各所に施している。

 

 

 

 

喜茶

 

 

 

 

 

 

もうひとつは国貿近くの楽々茶。こちらはドライな素材感(テラゾー、ステンレス)と、色温度の高めの照明でファクトリーのような雰囲気を作り出している。

楽々茶

 

 

 

 

 

 

 

 

どちらにも感じられるのはスターバックスに対する対抗意識である。スターバックスを起点にジャンプを試みるか、スターバックスと逆の方向に行くかという違いはあるにせよ。またコーヒーとちがう中国茶で勝負するところに、意地を感じられる。

地鎮祭

本日はA邸工事の地鎮祭に参加し、工事の無事を祈願した。

土地へのリスペクトを示すと同時に、地鎮祭の様子を見に来た近所の方々とも交流が発生したりと、こういった行事の重要性をあたらめて認識させられた。

遠隔監理

北京で遠隔操作中の店舗の設計監理も佳境に入り、天井パネルの写真が現地の工場から送られてきた。

中国の施工は成都の新津美術館以来、8年ぶりのため、施工技術の向上が目覚ましい中国の変化を垣間見れると楽しみである。

図面通りに作らないことも多いし、施工者が自分で解釈して作ることも多いのはあいかわらずである。しかしそれはコストを下げたいとか、納期を早めたいといった利益追求型の理由ではなく、いわば早とちりの連続のように感じられる。そこには施工側のイメージを実現させたいというひたむきさ、あるいは施工者もクリエティビティを発揮したいという欲望を感じ取ることができる。なので上手く行かなかったときはなにも言わずにやり直しをしてくれる。そこは責任の所在をひたすら問ういわゆる成熟した施工組織と違ったところである。

 

解体

新築工事がそろそろ始まりを迎え、今日は現場の解体。

施主が昔自分で増築した小屋は、古めかしい屋敷の建具が転用されていたり、変わった木工が取り付けていたりと、宝の宝庫であった。施主といっしょに昔を懐かしみながら解体作業を行った。

ふるいものを一部回収し、新しい住宅に古い記憶を散りばめていきたい。

海老名店舗工事開始

海老名のお店の工事が本格始動しました。

B工事はおよそ終わり。グリーストラップや排水溝が納まりました。

と思った矢先、排水の位置が一箇所違うことに気付き、早速修正を指示しました。工事区分がややこしいため、責任の所在が厄介になりそう。

今日からC工事。初日は墨出しなど。ここから怒涛な一ヶ月半が始まる。

壁塗り

パソコン作業の合間に壁塗り。今日は漆喰の下地のシーラー。保育園の現場。

設計だけじゃなくて施工も関わるのは心身の健康によろしい。施主の財布にも優しい。。

 

物産店neoichiプチリニューアル

内装を手掛けた用賀の物産店 neoichi のプチリニューアル。

昼だけでなく、夜もバーとして営業することに。

センターテーブルをバー仕様に変更修正。

オープンから2ヶ月がたち、商品も増え、だいぶ物産店っぽくなりました。

http://www.neomura.or.jp/neoichi/index.html

 

設計の合間に、WebGLを使ったリアルタイムレンダリングの実験。VRのプレゼンツールにするのが最終目的。

かんたんなモデルをUnrealEngineで作って、html5で書き出して実行してみた。パソコンだとサクサク動くのだが、スマホだとメモリ不足で動かず。

スマホで動かないと目的達成できないので、モデルを軽くするなりして、引き続き工夫してみる。