サンクリニック@ホテルグランヴィア

一年くらいまえから計画していたプロジェクトが遂にスタートしました。

岡山駅直通のホテルグランヴィアの2階に、サン・クリニックさまのサテライトクリニック(産婦人科)が出来ます。

昨年弊社が設計監理を行なった産後ケアセンターに続くプロジェクトになります。

来年春オープンに向け、施工の山忠さんと全力で走り抜きます。山忠さんは産後ケアセンターもきれいに施工していただきました。

解体してがらんどうになったホテル内のテナントで、懐中電灯を頼りに打ち合わせする光景は、キャンプのようで新鮮でした。キャンプみたく信頼と結束が生まれることを願って。

二つの屋根

都内で二世帯隣り合って住む住宅を設計した。

本日二棟目の建て方が完了した。

ボリュームが近似しながらも、屋根の角度を少し変えることで、世帯ごとの都市に対する向かい合い方の違いを表した。

自邸を建てました

自邸ではセルフビルドを積極的に取り入れてみた。

壁は全て漆喰塗り。

隅々まで養生をしては漆喰を塗り、養生を剥がしてほつれている部分の補修作業。なかなか先が見えない作業だったが、自分が住む空間なのでそれもさほど苦にならず、どちらかというと楽しんでやってた。

施工者と住む人の距離はますます遠くなっている気がする。ハウスメーカーの営業が間に挟むこともあり、施工サイドは住む人にとってブラックボックス化し、アナログな施工作業が、施主にとっては見本帳やパースでみた通りのものになっているかのデジタルなチェックの対象にしかならない。施主はパース通りの完璧にフラットな仕上げを期待する。アナログな作業ではどうしても発生する凹凸やほつれはすぐクレームの対象になる一方で、施主が素材に触れることがない、ましてや施工する過程をしらないため、素材の持つ特性になかなか想像が及ぶことがない。そのため平滑性を担保するために壁紙仕上げがあふれ、クレームになりやすい塗装や漆喰の使用は敬遠される。(あるいは高くなる。しかしそれがまた採用を敬遠される原因になる。)

セルフビルドは、仕上げの平滑さの許容度の実験にもなった。藤森建築でも見かける素人らしい仕上がり具合は個人的には嫌いではない。量産化がもっとも不得意とし、達成しにくいところだからである。費用度外視で、使いたい材料を使えたのも大きい。カタログどおりに出来た箱に住むのではなく、丹念に仕上げられた素材に囲われて住むという、住まいの身体性をとりもどすことができた。

住まいの身体性を取り戻すために、セルフビルドをもっと評価してはどうだろうか。

三島の家 内装打ち合わせ

三島の清水町伏見の家がだいぶ出来上がってきました。

今日は塗装や壁紙の範囲の現場確認。

打ち合わせするとやはり図面では伝えきれないことの多さに気づく。細かいおさまりまで決まって良い打ち合わせであった。

洗面台は窓台に合わせ、少し高めにしておく。8

天気がよく、はじめて現場から富士山が見えました。

型枠

正面に見えてくる部分は特に型枠の質や割り付けを入念に確認した。あとスイッチ、コンセント、スリーブなど。RCはやり直しが効かないから緊張感がある。

西荻窪の共同住宅はBFの型枠作業

型枠の期間中は頻繁に現場に通って確認をする。

竹林の家リノベーション

竹林に迫り出したガラスボックスのキッチン。

笹の葉の音にひたる縁側。

そよ風を感じる屋根の上のテラス。

竹林に包まれるサンクーンリビング。

五感で竹林を感じる家をてがけました。

I邸の進捗

外壁のサッシかひと通り嵌り終えたところ。

鉄骨造らしさの随所に残しておきたいため、鉄骨の露出、隠蔽の判断を行った。

外壁下地は熱橋を作らないように前後にずらして配置している。(写真は空調の冷媒管もドレン管)。配管、配線を終えてから、断熱材の吹き込みを行う。

予算の関係で木造用の規格サッシを使っているが、鉄骨のスパンと上手くあい、気持ちいい。ここの連窓の取り付けは特に大変だったと大工さんはいう。

傾斜地に建つ住宅の新築

計画中の共同住宅の敷地における既存住宅の解体がいよいよ終わりが見えてきた。もともとは傾斜地に木造の一戸建が建っていた。

傾斜地に建つ一戸建の解体、新築はハードルが高い。

大体RCで地盤を持ち上げて(駐車場にするなど)、上に木造の住宅を建てるケースが多い。人工地盤として作らずに建築と一体で作った場合は基本上物と一緒に撤去しないと新築ができない。(人工地盤とするには、地盤の上に所定の厚みの盛り土をする等基準がある。)

解体されたRCは鉄筋を外されて砕かれ、道路の底盤やRCの再生骨材として再利用されるが、再生コストは高くつくと思われる。

資源がますます限られる昨今、下のRC部を撤去せずとも上物だけの新築ができないものか、と思うのである。