オフのような仕事デー

都内の住宅の完了検査を無事終えて、大阪へ。西脇の家の地鎮祭と打合せに参加するためである。

この日移動日で、少し時間ができたので、大阪でやっている美術展をハシゴ。

まずは国立国際美術館、日常の常。映像中心の展示となっており、戦争、災害に身を置くことを迫られる体験。こちらの美術館は初めて立ち寄るが、常設展もなかなか充実。空間は設計集成に載ってそうな、吹き抜け介して各階の展示室にアクセスする、標準だがダイナミックな空間。

次に中之島美術館へ、日本美術の鉱脈展。

江戸、室町、明治、縄文と、時系列を横断しながら各時代の有名な画家たちを取り上げていた。説明がポップで切り口が明快、大学時代にとった美術史の授業を思い出しながらも新しい発見がたくさんあった。芸大による若冲の絵の復元が迫力があった。

こちらの空間は最上階の展示空間と地下のレストラン、あとはそれを包む大きなエントランス空間といった感じで、吹き抜けが大きすぎると吹き抜けではなくなるという新しい発見だった。

国立国際のほうは展示室に穿かれた竪穴としての吹き抜けに対し、中之島のほうは大空間に展示室が浮遊するイメージ。

その日のうちに西脇に移動して、翌日早朝西脇の地鎮祭の現場へ。

工務店の方がテントや縄張りまで手際よくやっていただいてた。東京で最近ここまでしっかり設営する地鎮祭をなかなか経験しない。

晴天に恵まれ(暑かったですが)地鎮祭が無事終了。降龍の儀と昇龍の儀のときに偶然風が幕を吹き上げ、神様を感じられた。

都内の二世帯住宅

広めの敷地を、手前と奥に分割して、親と子の、二世帯住宅を設計しました。

まわりの閑静な住宅街のスケール感に合わせるために、平屋に見える屋根形状とし、2階のボリュームを屋根に納める形とした。

屋根に設けられた穴が、バルコニーおよび室外機置き場になる。

完成まであと少し。

サンクリニック@ホテルグランヴィア

一年くらいまえから計画していたプロジェクトが遂にスタートしました。

岡山駅直通のホテルグランヴィアの2階に、サン・クリニックさまのサテライトクリニック(産婦人科)が出来ます。

昨年弊社が設計監理を行なった産後ケアセンターに続くプロジェクトになります。

来年春オープンに向け、施工の山忠さんと全力で走り抜きます。山忠さんは産後ケアセンターもきれいに施工していただきました。

解体してがらんどうになったホテル内のテナントで、懐中電灯を頼りに打ち合わせする光景は、キャンプのようで新鮮でした。キャンプみたく信頼と結束が生まれることを願って。

二つの屋根

都内で二世帯隣り合って住む住宅を設計した。

本日二棟目の建て方が完了した。

ボリュームが近似しながらも、屋根の角度を少し変えることで、世帯ごとの都市に対する向かい合い方の違いを表した。

自邸を建てました

自邸ではセルフビルドを積極的に取り入れてみた。

壁は全て漆喰塗り。

隅々まで養生をしては漆喰を塗り、養生を剥がしてほつれている部分の補修作業。なかなか先が見えない作業だったが、自分が住む空間なのでそれもさほど苦にならず、どちらかというと楽しんでやってた。

施工者と住む人の距離はますます遠くなっている気がする。ハウスメーカーの営業が間に挟むこともあり、施工サイドは住む人にとってブラックボックス化し、アナログな施工作業が、施主にとっては見本帳やパースでみた通りのものになっているかのデジタルなチェックの対象にしかならない。施主はパース通りの完璧にフラットな仕上げを期待する。アナログな作業ではどうしても発生する凹凸やほつれはすぐクレームの対象になる一方で、施主が素材に触れることがない、ましてや施工する過程をしらないため、素材の持つ特性になかなか想像が及ぶことがない。そのため平滑性を担保するために壁紙仕上げがあふれ、クレームになりやすい塗装や漆喰の使用は敬遠される。(あるいは高くなる。しかしそれがまた採用を敬遠される原因になる。)

セルフビルドは、仕上げの平滑さの許容度の実験にもなった。藤森建築でも見かける素人らしい仕上がり具合は個人的には嫌いではない。量産化がもっとも不得意とし、達成しにくいところだからである。費用度外視で、使いたい材料を使えたのも大きい。カタログどおりに出来た箱に住むのではなく、丹念に仕上げられた素材に囲われて住むという、住まいの身体性をとりもどすことができた。

住まいの身体性を取り戻すために、セルフビルドをもっと評価してはどうだろうか。

三島の家 内装打ち合わせ

三島の清水町伏見の家がだいぶ出来上がってきました。

今日は塗装や壁紙の範囲の現場確認。

打ち合わせするとやはり図面では伝えきれないことの多さに気づく。細かいおさまりまで決まって良い打ち合わせであった。

洗面台は窓台に合わせ、少し高めにしておく。8

天気がよく、はじめて現場から富士山が見えました。

型枠

正面に見えてくる部分は特に型枠の質や割り付けを入念に確認した。あとスイッチ、コンセント、スリーブなど。RCはやり直しが効かないから緊張感がある。

西荻窪の共同住宅はBFの型枠作業

型枠の期間中は頻繁に現場に通って確認をする。

竹林の家リノベーション

竹林に迫り出したガラスボックスのキッチン。

笹の葉の音にひたる縁側。

そよ風を感じる屋根の上のテラス。

竹林に包まれるサンクーンリビング。

五感で竹林を感じる家をてがけました。