自邸を建てました

自邸ではセルフビルドを積極的に取り入れてみた。

壁は全て漆喰塗り。

隅々まで養生をしては漆喰を塗り、養生を剥がしてほつれている部分の補修作業。なかなか先が見えない作業だったが、自分が住む空間なのでそれもさほど苦にならず、どちらかというと楽しんでやってた。

施工者と住む人の距離はますます遠くなっている気がする。ハウスメーカーの営業が間に挟むこともあり、施工サイドは住む人にとってブラックボックス化し、アナログな施工作業が、施主にとっては見本帳やパースでみた通りのものになっているかのデジタルなチェックの対象にしかならない。施主はパース通りの完璧にフラットな仕上げを期待する。アナログな作業ではどうしても発生する凹凸やほつれはすぐクレームの対象になる一方で、施主が素材に触れることがない、ましてや施工する過程をしらないため、素材の持つ特性になかなか想像が及ぶことがない。そのため平滑性を担保するために壁紙仕上げがあふれ、クレームになりやすい塗装や漆喰の使用は敬遠される。(あるいは高くなる。しかしそれがまた採用を敬遠される原因になる。)

セルフビルドは、仕上げの平滑さの許容度の実験にもなった。藤森建築でも見かける素人らしい仕上がり具合は個人的には嫌いではない。量産化がもっとも不得意とし、達成しにくいところだからである。費用度外視で、使いたい材料を使えたのも大きい。カタログどおりに出来た箱に住むのではなく、丹念に仕上げられた素材に囲われて住むという、住まいの身体性をとりもどすことができた。

住まいの身体性を取り戻すために、セルフビルドをもっと評価してはどうだろうか。

三島の家 内装打ち合わせ

三島の清水町伏見の家がだいぶ出来上がってきました。

今日は塗装や壁紙の範囲の現場確認。

打ち合わせするとやはり図面では伝えきれないことの多さに気づく。細かいおさまりまで決まって良い打ち合わせであった。

洗面台は窓台に合わせ、少し高めにしておく。8

天気がよく、はじめて現場から富士山が見えました。

型枠

正面に見えてくる部分は特に型枠の質や割り付けを入念に確認した。あとスイッチ、コンセント、スリーブなど。RCはやり直しが効かないから緊張感がある。

西荻窪の共同住宅はBFの型枠作業

型枠の期間中は頻繁に現場に通って確認をする。

r壁

特に難しいと思われるr壁の開口部

岡山の現場の様子

カーブの壁にアーチ形状を相嵌させているため仕上げ面の展開図が難しい

産後ケア 造作壁

R壁に円筒形の開口部を貫入させているため、仕上げ面は複雑な曲面になる。展開図に苦労しそうだ。

3週間に一回のペースで岡山にきている。産後ケアの現場は順調にすすんでいた。

今回のプロジェクトでいちばんむずかしそうなR壁の下地ができていた。うまく組上がるか。

川沿いの共同住宅

紆余曲折を経て共同住宅がやっと着工した。

一年くらいとまっていたプロジェクトである。

制約もあるができる限りのことをしていいものにしていきたい。

敷地に1階分の高低差がある

竹林の家

時間がかかっていた竹林の家がおよそできてきました。

周囲が竹林をはじめ多種多様な植物に囲われているため、刻々と日差しや木陰の感じが変化し、いつまでも居たくなる。

グレーのガラスボックス部分が増築

外装は既存のピンク外壁とコントラストをなすグレーのガラスボックス

内樋

折り紙や紙工作の要領で作成された板金内樋

板金の内樋は紙工作の要領でのり代のような部分や差し込み部分を器用に板金を切り出して折って作成していました。

一橋学園の家は板金工事に取りかかっています。