I邸の進捗

外壁のサッシかひと通り嵌り終えたところ。

鉄骨造らしさの随所に残しておきたいため、鉄骨の露出、隠蔽の判断を行った。

外壁下地は熱橋を作らないように前後にずらして配置している。(写真は空調の冷媒管もドレン管)。配管、配線を終えてから、断熱材の吹き込みを行う。

予算の関係で木造用の規格サッシを使っているが、鉄骨のスパンと上手くあい、気持ちいい。ここの連窓の取り付けは特に大変だったと大工さんはいう。

とある音楽マンション

名古屋で友人の竣工したマンションがあるので見学しに行った。

まず印象的なのが外観。インナーバルコニーの穴から跳ね出しのバルコニーが突き出すという二重の構造になっていて、なかなかみたことがない。各住戸のバルコニーのずれに加え、この二重構造が外観により自由度を与えている印象。遮音性を確保した音楽マンションということで、どこか音符のような躍動感を感じた。

表に出しているサッシがないため、マンションらしくない外観に仕上がっているのも印象的だった。遮音性を高めるという制約をデザインに活かしているということか。

中は吹き抜けを中心に、一階はテナントと音楽スタジオ(イベント時はオープンに繋がる構造)、2階より上は各部屋が外廊下を挟んで配置されている。ガラスブロックとサインの一体感あるデザインもよかった。部屋の既製品の扉は少し浮いているように見えたが、コストが厳しい昨今、自分のプロジェクトもよく陥りがちな問題の為、悩ましいところである。