今年の抱負

明けましておめでとうございます。

新しい一年の抱負として、

事務所の生産性をあげる運営に加え、建築という行為の根源に立ち返り、建築を経済から解き放つ試みをしてみたいと考えている。

2つの切口があり、技術的不可避性と、歴史的不可避性である。

前者は、例えば代表される技術として、ブロックチェーンがある。

ブロックチェーン技術が、たくさんの貨幣とともに新たな経済圏を生み出している。いままで裕福なクライアントの下でしかいわゆる建築は成り立たなかったが、裕福さの概念が多様化することで、既存の貨幣を介しない、純粋な形の建築が可能になることもありうる。

労力、アイディアなどがそれ自体直接貨幣化することで、お金持ちしか建築が作れないという矛盾が解消されると期待できる。

 

後者は、前者とも関連するが、労力の消費装置としての建築が果たす役割についてである。

古来のピラミットなどの建築土木工事からオリンピックのスタジアムまで、建築はそれ自体が必要であるというと同時に、労力の消費装置としての役割を果たしていたため、作ることに意義があったといえる。

技術の発展は、そのコンスタントに作り続けるという行為を、サポートすると同時に、阻害するという両義的な役割を果たしてきた。

不燃化によって、火事で消失することも少なくなったし、耐震化によって地震のたび立て直すことも少なくなった。その代わりに、少々強引な社会的寿命という定義によって、スクラップ&ビルドが継続されてきた。当然、それが無駄遣いという批判を浴びてきた。それ自体は不可避な行為であるにも関わらず、である。

技術の発展は、本来は枝葉を伴うはずである。目指すべきモデルは、フラクタル、である。フラクタルのジュリアン模様のように、グローバル技術が根幹にありつつも、必ずローカルの分岐を作り出す。大きな技術の根幹を作り出せば、それに見合うほどの大きな表面積の枝葉(労力)を作り出す。

グローバル化は、そういったローカル性をなくしてきた。ローカル的な広がりのなくなったジュリアン模様は、枝葉のない一本の枯れた木となりつつかる。

地理的なローカル性の代わりに、経済のローカル圏が、その枝葉を取り戻すきっかけとなりうる。

技術と歴史の不可避性が、ブロックチェーンというキーワードで交差している。ローカルの経済圏を作り出すブロックチェーン技術に、可能性を感じる。その実証実験を、行っていきたい。

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