始発の新幹線で福山→尾道→因島へ
古民家の実測&現況調査。雪が舞う。寒波が日本全体を覆い、南下しても寒さからちっとも抜け出せない。実測中も手がかじかむ。
写真は傷みが特に激しかった部分。独特な美しさを醸し出している。
夜はCADにて図面起こし 修士時代に行ったサマルカンドの2週間ほどの実測調査と同じ作業をしていて、懐かしい。
因島は村上海賊の舞台にもなっていて、これから盛り上がる機運もある。場所のテクスチャを拾うために、小説を再度読みなおそうかと思う。
始発の新幹線で福山→尾道→因島へ
古民家の実測&現況調査。雪が舞う。寒波が日本全体を覆い、南下しても寒さからちっとも抜け出せない。実測中も手がかじかむ。
写真は傷みが特に激しかった部分。独特な美しさを醸し出している。
夜はCADにて図面起こし 修士時代に行ったサマルカンドの2週間ほどの実測調査と同じ作業をしていて、懐かしい。
因島は村上海賊の舞台にもなっていて、これから盛り上がる機運もある。場所のテクスチャを拾うために、小説を再度読みなおそうかと思う。
A邸の模型スタディ 内装も徐々に決まってきた。
夜は藤森、村松研の久々な集まり。
記憶のなかでは初の江ノ島。靄がかかっていたため、富士山は見えず。島のゆったりした空気感のなか、一泊して日頃の疲れをゆっくり癒やすことができた。
昼は小屋というお店で食事。半刻ほど並んだ末なめろう丼にありつける。店全体が漁場風の作りで、いわゆるおしゃれなお店。しかしそのおしゃれさを狙っている感じはしない。聞けばオープンしてから10年ほど経っているそう。後追いのデザインにはない、独特の存在感を放つ。
明けましておめでとうございます。
新しい一年の抱負として、
事務所の生産性をあげる運営に加え、建築という行為の根源に立ち返り、建築を経済から解き放つ試みをしてみたいと考えている。
2つの切口があり、技術的不可避性と、歴史的不可避性である。
前者は、例えば代表される技術として、ブロックチェーンがある。
ブロックチェーン技術が、たくさんの貨幣とともに新たな経済圏を生み出している。いままで裕福なクライアントの下でしかいわゆる建築は成り立たなかったが、裕福さの概念が多様化することで、既存の貨幣を介しない、純粋な形の建築が可能になることもありうる。
労力、アイディアなどがそれ自体直接貨幣化することで、お金持ちしか建築が作れないという矛盾が解消されると期待できる。
後者は、前者とも関連するが、労力の消費装置としての建築が果たす役割についてである。
古来のピラミットなどの建築土木工事からオリンピックのスタジアムまで、建築はそれ自体が必要であるというと同時に、労力の消費装置としての役割を果たしていたため、作ることに意義があったといえる。
技術の発展は、そのコンスタントに作り続けるという行為を、サポートすると同時に、阻害するという両義的な役割を果たしてきた。
不燃化によって、火事で消失することも少なくなったし、耐震化によって地震のたび立て直すことも少なくなった。その代わりに、少々強引な社会的寿命という定義によって、スクラップ&ビルドが継続されてきた。当然、それが無駄遣いという批判を浴びてきた。それ自体は不可避な行為であるにも関わらず、である。
技術の発展は、本来は枝葉を伴うはずである。目指すべきモデルは、フラクタル、である。フラクタルのジュリアン模様のように、グローバル技術が根幹にありつつも、必ずローカルの分岐を作り出す。大きな技術の根幹を作り出せば、それに見合うほどの大きな表面積の枝葉(労力)を作り出す。
グローバル化は、そういったローカル性をなくしてきた。ローカル的な広がりのなくなったジュリアン模様は、枝葉のない一本の枯れた木となりつつかる。
地理的なローカル性の代わりに、経済のローカル圏が、その枝葉を取り戻すきっかけとなりうる。
技術と歴史の不可避性が、ブロックチェーンというキーワードで交差している。ローカルの経済圏を作り出すブロックチェーン技術に、可能性を感じる。その実証実験を、行っていきたい。
武蔵野の森総合スポーツプラザが完成したので、関わったいう知り合いと見学。
設計は日本設計。
巨大なシェル型の庇に孔が開けられていて、重厚さと開放感を両立している。
メインアリーナ、サブアリーナ、プール棟の三棟に別れ、
メインアリーナは黒、サブアリーナはグレー、プール棟は白をキーカラーとしている印象。
躯体は基本打放しコンクリート、上部鉄骨部は全体は金属系ルーバー、メッシュを用いて化粧を施し、手摺などの焼付け塗装や亜鉛メッキという、モノトーンだが素材感を感じさせるデザインだった。
地中熱利用、プール水再利用など、ありそうでなかなか見れない施設だった。太陽光、太陽熱もこういう公共施設では外せない要素のようだ。
プールなど開放していて体験できたが、気づいたら時間切れで行けず、心残りだった。
竣工写真用のカメラを買って、ろくに竣工写真撮らずに紅葉を撮ってみる。
大山阿夫利神社にて。
レンズはTokinaのワイドレンズAT-X 11-20 PRO DX F2.8
初級向けの山にもかかわらず途中まで登ってヘトヘトだったので、体力もっとつけねば。
最近訳あってビットコインに興味をもっている。
(正確に言うとビットコインの性質を持つ仮想通貨。ただ広義的な仮想通貨全般ではない。)
もちろんその非集権的な性質にも魅力を感じるが、
なによりProof Of Workという概念が、技術と表現のあるべき姿を物語っているような感じがしている。
ご存知のとおり、ビットコインを始めとする仮想通貨のマイニングは、与えられた計算パズルに対し、一番はやく解いたものが、報酬通貨を得るしくみである。10分に一回だけ、記帳管理をしてもらうと同時にマイニング報酬を配るが、多くの人に参加してもらいつつ、マイニング報酬を得る期待感を程よく持たせるため、計算パズルの難易度を調整している。簡単すぎると早い者勝ちになってしまうためコアな参加層が離れてしまうし、難しすぎると誰も時間内に解けない可能性が高くなるためである。ちなみにマイニング報酬は、一定スパンにおいては一定である。
マイニングには莫大な電気を消費する。作り出したのはビットコインという価値だが、それはみんなが信じて生まれる価値であって、物体として存在する価値ではない。
なんともそれはアートに似ている(学術研究や技術革新など人為的なことすべてに当てはまる気もするが)。
進展する技術をマイニングする人の持つコンピュータ、アーティストの数をマイニングに参画する人、与えられるビットコインを芸術の質、そのビットコインの価値をアートの価値に例えれば、合致する。
つまり、参画する母数が増え、使用する手法、表現方法が多彩になるに従い、投じるエネルギーは高まるばかりだが、生み出されるアートの絶対的な価値は、それぞれの時代変わらないはずである。ただしアートの商品としての価値は、ビットコインの取引価格のように、増えるばかりである。しかし、それは母数によって支えられた価値であって、アートが本来持つべき価値ではないはずである。ひとは、活動のエネルギーを、アートという理想の価値に変えている。そして、自分たちの作り出した価値を崇め、その価値を高めている。
アートが人間の欲望をピュアに表現しているものだとしたら、ビットコインは人間が作り出した、自分のシミュレーションかもしれない。
中国のIT系サービスの進化がめまぐるしい。
タクシーの運転手は、自分たちの国の国民は能力は他に劣らないが、なんでも中途半端に済ませてしまうことが最大の欠点だと、嘆いてた。
おそらくめんどくさがりなんだと思うが、その国民性のおかげか、すごい勢いで自動化、オンライン化を導入している。
おそらく便利なサービスはその便利さを裏返せばセキュリティが甘かったり、知らないうちに動静がトレースされていたりしているだろうが、それまた管理体制の免疫のあるの中国と相性がいいのかもしれない。
新しい技術が超えなければいけない既得権益が日本に比べて遥かに小さいというのももちろんひとつの理由だとおもう。既得権益があっても政府の方針で強引に突破できる。それが中国の強みであることを実感した。またライバルは政府が排除してくれる。googleのサービスは中国で全く使えない(大変困りましたが)。おかげて様々なサービスが中国独自に進化を遂げている。日本にももうすぐ進出する自動配車アプリ、wechatでの支払い、道端の貸自転車サービスなどなど。EV車じゃないとナンバープレートがおりにくくなった北京ではテスラなどの電気自動車がけっこう見かけた。環境改善と技術転換を図った強引な政策が功を奏した格好だ。
もっとも驚いたのが、串焼きマシーンまで自動化されていて、しかもなかなかおもしろい設計だった。
串の根本についている金具が歯車状になっていて、スライドする排煙ガラリに歯車が丁度嵌まるようになっていて、自動スライドに合わせて串が回転するのだ。
使い勝手がよければすごい勢いで普及するものである。道端の露天含め、Wechatで支払えない店は殆どなかった。財布無しで携帯だけで出かけても困らないかもしれない。同年代のひとはタクシーなどもう使わず、車の手配はひたすら配車アプリ 滴滴出行 だった。アプリなど使ってみた感じだと使い勝手がとてもいい。無駄がなく、ざっくりとしていて明快、という印象だった。
中国はそとの良い技術を受け入れて不必要な情報を遮断する面白い状況を形成している。いわばグローバル化の世界の中で浸透膜を作って自分のワールドを作っている。中国のスケールではそれはもうひとつのグローバルと呼んでいいかもしれない。そんなパラレルワールドを行き来できる存在で有り続けたい。
海老名駅の、小田急側とJR側を結ぶ連絡通路の脇に、
新たな商業施設ビナガーデンズテラスが11月15日にオープンします。
http://vinagardens.jp/vinaterrace/
そのテナントの一つである、ナチュラルカレー naturry のお店の設計を担当させていただきまして、なんとか竣工を迎えることができました。
naturryはナチュラル×カレーの造語で、
今回のお店が一号店です。
オーナーさんは都内でSamratというブランドで何店舗か経営していて、
インドカレーの中ではピカイチの味です。
今回はSamratを更にもっと自然素材、健康志向へとシフトし、進化させているそうで、オープンが大変楽しみです。
お店の焼きたてのナンがじつに美味くて、ウリのひとつです。
大きなナン釜を備えた厨房はオープンキッチンとし、ナンが焼く様子が楽しめるようにしています。
今回は、ナンのイメージを店全体の雰囲気に波及させるべく、
ナンをモチーフに、曲線の棚をデザインしました。
形状から食感をダイレクトに感じてもらいたく、
大らかで、なめらかなカーブとしています。
ダイライト+ナラ突板とし、キメ細かい木目がナンの口当たりがリンクする試みをしています。
棚にはスパイスなどを飾ろうかと考えています。
まんなかのテーブルは、オーナーさんが鹿児島に足を運んで選んできた屋久杉です。
PENFOLDの木崎さんが二枚を大きな一枚板に繋いでくれました。
naturry 11月15日オープンです。
海老名お立ち寄りの際はぜひ食してみてください!
面積:約120㎡
施工:バリカラー
ロゴ、企画周り:TSUBO
今日は手伝わせていただいた三茶オフィスの引っ越し祝いパーティ。
今回は本棚を納入したのですが、太くてシャープな小口をデザインしたことで、カラフルな本、ジャケットたちに負けない存在感を持っています。
シャープさについて新しい気付きがありました。
映像制作、グラフィック、フォトグラファーなどたくさんの才能あふれる方たちが来ていました。大変楽しい集いでした。