北京で遠隔操作中の店舗の設計監理も佳境に入り、天井パネルの写真が現地の工場から送られてきた。
中国の施工は成都の新津美術館以来、8年ぶりのため、施工技術の向上が目覚ましい中国の変化を垣間見れると楽しみである。
図面通りに作らないことも多いし、施工者が自分で解釈して作ることも多いのはあいかわらずである。しかしそれはコストを下げたいとか、納期を早めたいといった利益追求型の理由ではなく、いわば早とちりの連続のように感じられる。そこには施工側のイメージを実現させたいというひたむきさ、あるいは施工者もクリエティビティを発揮したいという欲望を感じ取ることができる。なので上手く行かなかったときはなにも言わずにやり直しをしてくれる。そこは責任の所在をひたすら問ういわゆる成熟した施工組織と違ったところである。