因島に一週間ほどこもってセルフビルドをするという、貴重な体験をした。
体をここまでフルに動かすということも久々だし、メディアから(ある程度ではあるが)隔絶されて一週間過ごすというのも最近なかったことである。
何人かのお友達が東京や地方からわざわざ掛けてけてくれた。みんなでしばらくの共同生活。古民家を旅館に改造するのだが、泊まれる状態の部屋(仕上がっている部屋)が2つあって、みんなでそこで雑魚寝をした。
朝はチャイム(因島鏡浦町には朝6時にチャイムがなる。東京でやれば間違いなく苦情が来るであろう。)とともに起き、たまたま早起きできたメンバーと車で気ままに島を巡り、朝焼けを楽しむ。
朝九時くらいから太陽が沈む16時半くらいまではもっぱら作業。現場判断が多く、作るものや必要な材料もその場でどんどん決めていく。足りない材料があれば車で10分のホームセンターで買い足しては作業を続けるという連続。ホームセンターが近くにあったからこそこのような無計画なことができたと、幸運に感謝する。
昼ごはんは車を走らせていくつか定食屋が集まっている地域で食べる。候補こそ少ないが、どれも美味しくて量が多くてそして安い。
夜は島に一個しかない(知る限り)銭湯に行って、その日の気分でご飯屋さんを探して食べて、隙間風の入る部屋にみんなでこたつを囲み、寝るまで少しみんなで飲むという、懐かしくてもあるような、理想的な生活。豊かさとは何かを改めて考えさせられる。
因島や尾道からも興味を示していただいている方々が遊びにきたりと、少しも飽きない一週間だった。