因島 春

3日間因島に出張で滞在した。

因島の春は気持ちいい。穏やかな海のパノラマビューが広がり、時間がゆったり流れている。

ところどころの民家は土壁が崩れ、屋根瓦は欠け落ち、島の風景に還元しようとしている。リノベーションは建物を時間の流れから掬いだし、束の間解放させつつ、またそっとその流れの中に戻していく作業だ。建物はこの時間の流れの中でこそ呼吸し、生き生きとするように見える。

松山から因島への道中、ガソリン切れに遭う。最寄りのガソリンスタンドまでまだ4kmくらいあったので、人生初めてのヒッチハイク敢行か、と思った矢先、親切なトラックのおじさんが止まってくれて、なんと最寄りのガソリンスタンドまでガソリンを購入して来てくれて難を無事切り抜ける。地元のやさしさに触れた。

滞在中はまとめて業者打ち合わせ。因島からフェリーで渡れる佐島にある、古民家ゲストハウス 汐見の家を、見学を兼ねて一泊。尾道市内の有名な宿アナゴノネドコも見学させていただく。大山神社にお参りもし、いろいろと充実した。

地元の食堂は安くてうまい。因島は火曜日お休みの飲食店が多い。因島のソールフードであるお好み焼き(いんのこ)はまた今度のお楽しみ。